泌尿器科の診療科について

泌尿器科の診療科について

最終更新日 2024年3月29日 by byersp

「泌尿器科」は、内科や外科とは違って普段あまり馴染みのない診療科であるので、具体的にどのような科であるのか知らない方は多いでしょう。

泌尿器は、尿を作り出して、体外に排出する役割を持っている臓器です。
尿に関係する器官を総称して「泌尿器」と呼ばれています。

体液や血液から老廃物などの不要な物質をろ過して選別して、高濃度に圧縮するなどして、蓄積・体外へ排出をしていおり、これらのバランスが崩れたり、異変が起こることによって、尿に関係する器官に疾患が現れます。

泌尿器科では、尿や排尿に関する病気を診察したり、性器に症状などがある場合に診察を行う科で、主に外科的な診療を行います。
この診療科の特色として挙げられるのは、どちらかと言えば女性よりも男性の患者様が多い点であり、デリケートな部分が多いので医療機関では配慮が必要となりますし、対応がしっかりしている印象があります。

女性の場合は、性器などに症状が現れた場合は、産婦人科に受診されるケースが多いからとされています。
泌尿器科で扱う臓器は、副腎や腎臓、膀胱や前立腺、尿道や精巣です。

軽いものであれば膀胱炎、重症になると腎臓がんや腎盂腎炎、膀胱がんや前立腺がん、尿路結石など一般的によく知られている疾患はこちらの診療科が専門となります。

また、最近注目されている過活動膀胱などの治療も専門として行います。
また、性行為による性感染症などの病気も専門です。

その他、保険適用外の自由診療として、男性にとって悩みやすいED治療や包茎治療も受けることができます。
これらの内容に関しては、周囲の人に相談しにくいこともあり、受診はなかなか勇気が必要ですが、放っておくと心身ともに悪循環となるので、正しい知識を持っている専門家に相談することがおすすめです。

高齢者に泌尿器系の疾患が多く見られますが、高齢化社会が進む現代では、大変必要とされている診療科の一つです。
また、性的なものも昔と異なり、オープンになっていることから性感染症に罹患している若い方が多いです。

泌尿器系の症状は放っておくと、慢性的になり治癒が見込めないものも中にはあります。
普段目にさらされない部分でもあることから、診てもらうこと自体に羞恥心や不安に感じることがあります。
それによって、医療機関に受診することが遅くなってしまいがちですが、少しでも気になる症状が現れた場合は、早めに医療機関に受診されることをおすすめします。